「PFI」て何ーんだぁ?
Q 老人クラブでお会いしたお年寄りに、「PFIて何のことですか」と突然尋ねら
   れました。

 プライベート・ファイナンス・イニシアチブ、PFIは、英国 サッチャー政権下
    で始まりました。国や地方自冶体が担うべきとされて来た社会資本の整
    備や公共サービスの提供等を民間に委ね、その活力を活用し、住民に
    対するサービスの効率化と質の向上を図る手法です。自冶体において
    は、財政の削減が、民間においては、新たなビジネスチャンスが生まれ
    る等のメリットがあると云われています。


もう少し判り易く、内容を簡単に。

 まず最初に、従来の公共事業(補助金や起債活用)で建設すべきか、
    それともPFIで行うべきか、決めることになります。それは、コスト比較、
    サービスの質の比較で公共事業とPFI、どちらが県民により高い価値、
    つまり県民のためにどちらが財政資金を最大有効活用できるか、どち
    らが質・量とも高いサービスを提供出来るかで判断します。あくまでも、
    地域住民の利益を純粋に優先する考え方なのです。これを、VFM(バ
    リュー・フォー・マネー)と云います。VFMは、PFIの最も重要な概念な
    のです。
    また、PFIは、事業期間全体のコストを視野に入れた事業方式でもあり
    ます。例えば、A県で検討した結果、PFI事業で県立の文化施設を進め
    ることにしました。A県とPFI事業者は、文化施設の一生涯にわたる、3
    0年とか40年とかの契約を結ぶことになります。仮に40年とすると、そ
    の設計から建設、維持管理、40年後に施設一切をA県に引き渡すか、
    それとも解体・撤去するのかまで契約で決められます。場合によっては、
    施設の運営責任(著名人の講演、芸能人の公演等の企画、開催など
    での収益事業、現行法では難しい面もあるが)、や利用者サービスの
    ため、繁華街から文化施設までのシャトルバスの運行までも、こうした
    契約の中に入って来ることもあるのです。


それでは、山形県のPFIへの取り組みは、どうなっているのですか。

 
日本では、99年にPFI法が成立して、取り組む自冶体も増えて来ました。
    日本PFI協会によれば、今年3月現在、全国におけるPFI事業は、100
    件にのぼり、都道府県が何らかの形で取り組んでいる件数は、28件に
    なっています。山形県では、今年から県営住宅について検討を始めまし
    た。鶴岡市の大西団地を初めとして、第八期五箇年計画の建替え団地
    が対象になっています。また、知事は、県立高校についても検討して行き
    たい旨、答弁をして下さっています。


今後、PFIを進めるためには。

 県は、来年度に向けての重要事業に、PFI事業の実施に係わる法制上、
    税財政上の拡充措置を国に要望しています。よりPFIが推進、定着する
    には、法律、税制の改正、緩和措置などの環境整備がまだまだ必要で
    す。
    例えば、PFIの事業方式・内容によらず、固定資産税や不動産取得税
    などの軽減が図られるとか、現行法では、施設の利用料金をPFI民間事
    業者が自ら取れない、料金設定を自ら出来ないなどの面を改正して行く
    ことも大事なのです。
    英国では、98年には、公共事業に占めるPFIの割合が14.4%にもなっ
    ています。学校、病院、刑務所、有料橋、高速道、都市再開発などが、
    その内容です。日本では、「箱もの」建設の傾向が強かったのですが、
    高知県と高知市が手掛ける病院建設事業では、病院の運営までもPFI
    で行うなどサービス部門にも採用例が出てきています。

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