ちょっとブレーク 

天気晴朗なれど波高し

由良港所属の第二千祥丸に乗船して、湯の浜沖にむかった。韓国船から流失
したコンテナの引上げ作業を見るためである。作業は、水深200m~300mに
沈んでいるコンテナを30mほどの浅瀬まで移動し、台船に引き上げ、陸揚げす
る。驚きなのは、海底300mに沈むコンテナの僅か数十センチのフックに台船
クレーンのフックを掛ける技術である。台船は、波で揺れるであろうし、300m
も伸びたロープは、きっと潮で流されるはずなのだが、一発でしてのけると云う
のである。
現場に到着した頃には、水際まで引き上げたコンテナにダイバーが水中で穴
をあけている最中であった。海上に揚げた際、コンテナ内の海水を出来るだけ
取り除くことで、クレーンの負荷を軽減するためである。
いよいよ台船への引き上げが始まったが、どす黒い汚物が台船を覆うと同時
に異臭が鼻をついた。中身は
ロール紙といえども、四年近く
も海底にあったことを物語って
いた。
これでこの海域のコンテナは
撤去され、安全操業は確保さ
れたものの、漁業補償や新た
な法整備などはこれからであ
る。
日本海は、「天気晴朗なれど
波高し」といったところである。
コンテナの写真
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志田英紀事務所