ちょっとブレーク 

平田杯が、育てたもの

高校球児の快音が、今年も春の訪れを伝えてくれている。庄内は、雪解けを待つか
のように平田杯庄内高等学校野球大会が始まるからである。
平田杯は、平田吉郎氏によって昭和2年、「庄内から甲子園に」との願いのもとに始
まった。
先日、平田杯80周年記念行事が開催されたが、この大会は多くの人材を輩出した
と同時に、文武両道・質実剛健と云う気風をも地域に育んで来たことを実感させられ
た。
発行された「平田杯80年のあゆみ」には、庄内球史に名を留めた多くの先輩たちが
紹介されている。その中に吉住留五郎氏の名を発見し、鶴岡中学のプレーヤーだっ
たことを改めて知ったのである。 吉住氏は、終戦後もインドネシアに残り、独立のた
めにインドネシア軍を率い、オランダ軍と戦った人物である。この吉住氏が、祖父の
末弟に当たる友人がいる。この友人は、偉大な大叔父の足跡を辿りながらインドネ
シアまで墓参に行ったのだが、今なお独立の英雄として国立英雄墓地に眠ってい
る話をかつて聞かされたことがあった。 敗戦で独立の約束を反古にした日本政府
に代わり、異国民のために貫いた同郷の先人の志に熱い思いを感じるのである。
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志田英紀事務所