ちょっとブレーク

No.24 2003.11.13
■謙虚な大空の英雄
事務所経由で、Aさんからの伝言が届いていた。Aさんは、アマチュア郷土史家とでも紹介
しておこう。彼には、忘れた頃に連絡して来る奇癖がある。確か、前回は、地元における
「白髭神社と渡来人」についてであった。今回は何かと、期待してお邪魔すると、「知って
ましたぁ?」と。昭和十九年十二月六日付けの朝日新聞を突然渡された。見出しには、『特
攻「震天制空隊」出撃、来襲B29に必死の体当り』。要約すれば、高々度で東京上空に進
入して来る米国爆撃機に対し、装備的に劣り体当りでしか戦果が望めない戦闘機で、体
当たりして敵機を撃墜、自らは落下傘で帰還する、そうしたパイロットの記事が記載され
ていたのです。「ねぇ、この右側の人、温海町の方で今も健在なんですよ。」Aさんの探究
心はこれにとどまらず、本人にお会いしたり、先日などは体当り後降下した茨城県まで取
材に出掛けて行ったらしいのである。
ここまで徹底する人も珍しいが、こうした探究心
には頭が下がるのである。
この様な経験をお持ちの方が、近くに居たこと
さえ知らなかった。きっと、謙虚な方なのだろう。
謙虚な大空の英雄に、お会いしたい念に駆られ
ている今日この頃なのである。