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| ■謙虚な大空の英雄 | ||
| 事務所経由で、Aさんからの伝言が届いていた。Aさんは、アマチュア郷土史家とでも紹介 しておこう。彼には、忘れた頃に連絡して来る奇癖がある。確か、前回は、地元における 「白髭神社と渡来人」についてであった。今回は何かと、期待してお邪魔すると、「知って ましたぁ?」と。昭和十九年十二月六日付けの朝日新聞を突然渡された。見出しには、『特 攻「震天制空隊」出撃、来襲B29に必死の体当り』。要約すれば、高々度で東京上空に進 入して来る米国爆撃機に対し、装備的に劣り体当りでしか戦果が望めない戦闘機で、体 当たりして敵機を撃墜、自らは落下傘で帰還する、そうしたパイロットの記事が記載され ていたのです。「ねぇ、この右側の人、温海町の方で今も健在なんですよ。」Aさんの探究 心はこれにとどまらず、本人にお会いしたり、先日などは体当り後降下した茨城県まで取 材に出掛けて行ったらしいのである。 |
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| ここまで徹底する人も珍しいが、こうした探究心 には頭が下がるのである。 この様な経験をお持ちの方が、近くに居たこと さえ知らなかった。きっと、謙虚な方なのだろう。 謙虚な大空の英雄に、お会いしたい念に駆られ ている今日この頃なのである。 |
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