ちょっとブレーク

No.21 2003.8.17
■ “夏草や兵どもが夢のあと”

梅雨の真っ只中、後援会小国支部の皆さんからご案内いただき、集落のすぐ裏手にある
小国城址(楯山)に登った。この楯山は、南北朝時代に越後の北朝方に備えて築かれた
と言われている。戦国の世には、上杉の謀将直江兼続の支配となったが、世の中の安
定とともに 1615年には廃城となった。その後は、集落内に関所が置かれていた様だ。
喘ぎながら急峻な樹林帯を40分も登り詰めると、当時馬を繋ぎ止めた駒立場に出た。
そこからは、三の丸、二の丸、四十二軒屋敷、本丸へと一気に登れる。本丸は、土塁で
囲まれ、直下に犬走りが設けられている。登って来たとは反対側の南西方向には、堀切
と称する空掘跡が二重にも三重にもある。梅雨空のうっそうとした霧の中、「ガシャッガシ
ャッ」と霧の中から鎧武者が突然現れてもおかしくない雰囲気に駆られる。“夏草や兵ど
もが夢のあと”である。いつの間にか、南北朝の時代にタイムスリップしてしまっていた。

傘 小国集落の人家は、旧街道沿いに軒
を並べている。祭りの大名行列などは、
各住宅の縁側を開放して自宅から見
物する。大方の家は、そんな造りにな
っているのである。説明下さった五十
嵐一夫さんには、城にまつわる伝説、
集落の昔話なども教えていただいた。
小国は、何ともいえない文化の匂いを
漂わせている集落なのである。